第15話

「・・・・・・最近疲れたような顔してる時が多かったけど、なにかあったのか?」



その真剣な表情に思わずドキッとする。



ーーー恭司のことで悩んでいたのが、会社でも顔に出てしまっていたのか。



「プライベートなことでも構わないよ。何か悩みがあるならいつでも相談に乗るから。


ーー江藤のことは、ほっとけないんだよ」




「部長・・・・・・」



葛城部長は何故か切なさそうに、目を細めて微笑んだ。


ちょうど、車が私のアパートの前に停車したところだった。

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