第7話

同じ大学で、同じサークルだった彼。



今でこそ『恭司』と呼び捨てにしているけれど、当時は『浅倉先輩』と呼んでいた。


いや、直接呼んだのは1度あるかないか。





ーーー『浅倉 恭司』




大学内でその名前を知らない人はいないくらいに、当時その大学一の有名人だった。



いや、大学外でもたくさんのファンがいたと聞いている。



真っ直ぐ通った鼻筋に、綺麗な二重の切れ長の目。その整いすぎた顔立ちに182cmの長身。それに加え、成績もトップクラスとなれば、モテないわけがなかった。

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