Vol.2/デッド・ソウルズ(3)
彩菜の番号をだす。
電話しようと思ったが――やめた。
何を、どう、話せばいいというのか。
代わりに、アコースティック・ギターを抱きあげ、つまびく。
無意識につまびくそのメロディーが、オレの好きなバンドのひとつであるジョイ・ディヴィジョンの曲なのに気づいた。
ジョイ・ディヴィジョンは、パンクからニューウェイヴへとシーンが移りだした70年代後半にデヴューした、UKのバンドだ。全米ツアーに出る前日にボーカルであるイアン・カーティスが謎の自殺を遂げてしまい、以後、その活動には終止符が打たれてしまった(残されたメンバーはその後、ニュー・オーダーとして活動)。しかし、今でも後続の若いバンドやミュージシャンたちに影響を与え続けている、ロック史においても重要なバンドだった。
ちなみに曲名は、『DEAD SOULS』だった。
雨はなかなか、やみそうになかった。
※
「!」
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