第82話

生徒がダメなら、先生に聞いてみるしかない。



そうしよう……。



私は教室へと向かわず、クルッと方向転換をして職員室へ向かった。




「失礼します」




職員室は慌ただしかった。



電話がずっと鳴りっぱなしである。



昨日、一昨日と校内で生徒が亡くなっているので無理もない。



テレビのニュースでもやっていたし。




学校は明日から1週間休校と決まった。



他殺の線もまだ完全に消していないらしく、事故と自殺の線も含めて調べているようだった。




「先生、すみません……」




担任を見つけると、私は声をかけて頭を下げた。

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