第76話

桜葉君は振り返ると、私をにらんだ。




「お願い!知ってることだけでいいから教えて?!じゃないと、これからまだ犠牲者が出るかもしれないし……」



「……俺の知ったことじゃない」




必死にお願いしているのに、返ってきたものは、本当に冷たいものだった。



知ったことじゃないって、クラスメイトが亡くなっているのに?



どうしてそんなに冷たくできるの……?




「桜葉君!」



「自業自得なんだよ。……村上、新しいページ見てみな」




桜葉君はそう言うと、私の腕を振り払って行ってしまった。



新しいページ……?




カバンからノートを出して、桜葉君に言われた通り、新しいページを開いてみた。




さっきまで書かれていなかったページに、明日の分の記事が更新されている。

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