第49話
出来ることなら、そうしてくれたほうが私としてはありがたい。
だって、こんな気持ち悪いノートなんか持っていたくないもの。
「……でも、いいの?」
「別に、大丈夫よ?」
河北さんはこのノートが気持ち悪いとか、怖いとか思わないのかな……?
彼女が大丈夫と言っているのなら大丈夫よね?
私はカバンからノートを出して、河北さんに差し出した。
「確かに、受け取ったからね」
「う、うん……」
お互い、ノートの受け渡しを確認。
今日は私のところに来ないでほしい……。
「それじゃ、また明日」
「また明日……」
彼女と別れ、私は家へ帰った。
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