第39話
「そういえば、図書室の仕事を手伝ってほしいって……?」
「図書の先生から、アンケートの集計を頼まれたの」
河北さんはそう言うと、カバンから茶色の書類袋を取り出した。
アンケートの集計かー。
まあ、昼休みは特にやることないから、いいけど。
……え?
私は、ノートに書かれていたことを思い出してドキッとした。
『昼休みは美沙と図書室で仕事』
「……河北さんの名前って……」
「美沙……だけど?」
私はカウンターに置かれたままの黒いノートを振り返る。
ノートに書いてあった通りに物事が進んでいる。
……じゃあ、このままだと篤子は死んじゃうの?
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