第37話

また……っていったい何だろう?



私はいじめられた経験はない。



でも、これには……。




キーンコーンカーンコーン……




二人でノートを覗き込んでいたら、4時間目が終わるチャイムが鳴り響いた。



時間の経過をあまり気にしていなかった。



お昼休みになってしまったけれど、教室に行く気にもならない。




「村上さんはお昼どうするの?」




河北さんの問いかけに、私は、うーんとうなってしまった。



いつもなら、夕夏たちと食べているけれど、今日からは一緒に食べられない。




「よかったら準備室で一緒に食べない?昼休み、暇なら図書室の仕事手伝ってほしいし」



「え?あ、うん……。いいよ……」




私が返事をすると、河北さんはカウンターの後ろにある扉を開けた。

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