すきこそもののあわれなりけれ

 結局のところ、読むのも書くのも適正がないと続かない。

 ボクはたまたま幼稚園に入る前からギリシャ神話や旧約聖書や天孫降臨という人々の始祖の話を好んで読んでいた。


 その後、アルセーヌ・ルパンやシャーロック・ホームズドクトル・ジバゴやペルシダ―などのバロウズの著作へうつり、ラブクラフトの著作をいくらかつまみ食いして、ル・カインやフリーマントルそれからAJクィネルというスパイ冒険小説を読みながら戦隊モノや仮面ライダーやガンダムやらを楽しんでいた。

 当時孤立種天然物のオタクだったと思う。

 その分友人は少なかった。

 年上の兄弟もいなかったしね。




 というか、学校や帰り道では仲良く遊ぶんだけどね。

 わざわざ、趣味を誰かに教えたりすることはしなかったし、音楽の趣味とかも口にするのが苦痛だった。


 つうか、自分の好きなものとか好きなこととか良くも口に出せるな。

 そういうの、口に出して平気なの?呪われない?




 そういう宗教です。

 そういうわけで、ボクは好きなものを口に出さないで書くことにしました。

 一番最初に書いた小説は、オーガスのエンディングの水晶玉の中に入って、モームと大尉の最期を見にゆく話だったはずです。


 なんでそんな話だったか。

 アニメのネタバレであるので深くは語れませんが、どういう形であれ身を挺する必要がある作戦を敢えて引き受け、しかしその後、語られずただ風が吹いて終わるからです。

 もちろん統合世界で年の差夫婦になってもらってハッピーエンドですよ。

 その作品はどうしたか?


 ははおやにみつかったんでしょぶんしました。よ。




 そういうものなんです。

 でもまぁ、最近は流石に少しオトナになったのでそこまで神経質でもなくなりましたが、そういうものなんですよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る