第58話

「途中でコンビニに寄るよー」


「ああ、うん、助かった」


「何か買うの?」


「あれ?お菓子買ってくれるって言ってなかった?もう忘れちゃったの?」



ああ、そうでした‥‥



コンビニ行ったら買うわ買うわ‥‥誰がこんなに食べるんだ…



「これ、あんたらで食べるの?」


「うん、4日分のおやつ」



四日分のおやつに、お酒とつまみをプラスしたら、昂から貰ったお小遣いは旅立っていかれました。新年に向かって・・・



「あーそう言えばさ、神社あるよな?小さい時行った。今行ってみねぇ?」


「えー今混んでるよ」


「やだ、行きたい連れてってよ来年俺ら受験だから」


「来年なら、来年行こうよ」


「やだ、行きたい。紗子連れてって」


「連れてって」



大男二人が行きたい連呼しながら、後ろの座席で跳ねるから、小さい私の車は凄く危険で、結局行く羽目になった。


誘導にお世話になりながら、車を停めて、込み合う大社を参拝する



お守りも買わされて、ついに文無しになった



「‥‥もう…帰るよ」



帰って、たっかに――――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る