ー詩安と紫音ー

第57話

三人で駐車場に出て、なんとなくビクビクしながら周りを見渡す



よかった


居ないみたいだ


そうだよ、あの子らだって暇じゃないんだから、わざわざこんなちんちくりん構ってる暇ないよね。あはははは・・・



自分で思って自分で落ち込む――



「兄ちゃん、紗子さこ変だ」


「紗子は変なんだ、それで普通だ」


「ああ、そっか。良かった普通で」



なんとでも言えばいい


もう、言い返すの辞めた


ばかばかしくなっちゃうもん



それより、こいつらを送ってからのお楽しみもあるんだった



ふふ~ん


お酒買ってちゃおーかなぁ?

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