第47話

早番は来店客の年齢層が低いから大変だったろう



普段、ゲーセンに行き慣れてない子も、親たちはお金だけ渡して置いて行く人も多くて、一部託児と化してしまう。



万が一の責任の関係もあるから、声かけはするけど、ここの店自体、何店か入っている大型商業施設の一角にあるので、なかなか難しいんだよね



いろんな方面からトコトコやってくる子が見えた時には、親たちは買い物へ出かけていてもういない



いまも低学年くらいの女の子が、不安そうにお金を握りしめて私の服を引っ張ってきた


しゃがんで目線を合わせて、安心するように満開の笑顔で話しかける



「こんばんは!何して遊ぼっか?やってみたいなーって思うのある?」


「うん、あれね、ずっとやってみたいって思ってるけど、やり方わからないの・・・・」


「そっかぁ、じゃあね、一緒にやってみよう!」


「え、良いの?お仕事は?」


「いいのいいの、ほらほら行こう!」


「…うん!」



こんなに小さいのに、大人に気を使っているんだな、普段から。


ここで働いてると、そーゆー所も見えちゃうんだよね

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