第34話

ねぇ?たっか?



たっかの中で、好きな人は永遠に一人だってこと?



じゃあ、これから一人で生きて、独身を貫き通して、衰えて死んでいくの?



その人生のなかに、紗子は要らない?


必要ないかな?




わたし、たっかの為ならなんでもするよ?



絶対に離れないし、いつも笑わせてあげる



寂しい夜も、一緒に温めてあげれるし




月夜の下で、もう泣かなくてもいいように、慰めたり、愛したり、包み込んであげたいの




それって、たっかには迷惑なのかな?



気持ちはみきちゃんでもいいよ



そばに居させてもらうだけでもいいのに


それだけでいいしさ、気持ちの見返りもしないよ?



それでも、紗子は要らない?



私は、それさえも許してくれる存在に、まだなれないんだね




でも、いいよ



わたしは、諦めないから



気持ちがこっちに少しでも変わってくるまで



待ち続けます

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