第18話

連絡を入れてから再び向かうと、玄関先の電気がつけられていた。


お泊りバックを肩にかけて、そーっと玄関の引き戸を開けると、がりまちで腕を組みながら仁王像のように待ち構えていた‥‥。


あまりの迫力に、肩をすくめてしまう



怖い


ワザとじゃないのに…


もう無言で責められているような気になってしまう



「すみません…」


「ワザとだろ?」


「…ワザとじゃないもん」


「じゃあ、遅くなっても帰るって、ちゃんと連絡したのか?」



あ……してない


一緒に帰れるって、浮かれてた・・・・



「してません」



「やっぱわざとだろ?」



ワザとじゃないけど、言い訳できないくらい正論だな


私のミスだ



「ごめん。連絡し忘れた。たっかと帰れるのが嬉しくて…。でも、行くところ無いの。メイクも落としたいし、シャワーも浴びたいです‥‥だから‥‥泊めて?たっか…」


「…下さいは?」



「…泊めて下さい‥‥」

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