第17話

そんな事を涙をためて考えてたら家に着いて、リビングの明かりが漏れているのが外から見えて嫌な予感がする



こっそりと窓際に立って、耳を澄ます



・・・・・・・・・・・・・・・・・



やっぱりな・・・・・・


どうしよう


家に帰れない



私が帰って気まずくなるのも嫌だ


大方、私が12時を越えても帰って来ないから、友達の家に泊ると思ってるかも知れないけど、こうやって帰って来てしまった。



地元の友達のところも、こんな深夜に行くのも失礼だし、


その親たちに後日理由を聞かれて、



「うちの親リビングで真っ最中で、帰れなかったんですよアハハ…」



なんて言えない。

表玄関も裏玄関もリビングを通らないと部屋に行けないんだ‥…。




燃料計を見れば赤ランプがついている。



これは、街まで行けるか微妙な感じ・・。

途中にスタンドはあるけど、H24のスタンドは街に戻らなとない…。

いつも、ガス欠に注意しろよって、たっかに口酸っぱく言われてるのに、このザマ。



絶体絶命だ



参った。


さっき怒らせたばっかだけど、うちの両親の『こういう事情』を昔から知っている『たっか』しか頼れない。

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