第5話

たっかが高校生の時から、うちの仕事を手伝って、いえに出入りしていた


私はその時小さくてよく覚えてないけど、物心つく頃から近所の古い平屋に、一人で暮らしている



ずっと昔は、漁師のお父さんと一緒に船乗って仕事してたけど、


昂兄ちゃんと、あきら兄ちゃんが大学を卒業したころに、フリーの船乗りになってあちこち季節ごとに乗る船を変えてる。



そうして、土日の夜は今日みたいにここにヘルプで入ってるんだ



正直、仕事ばっかしてる。たっかは。



仕事してるか、飲み屋で手伝いしてるか、バンドの練習か、ステージに立ってるか、バンド遠征行ってるか、はたまた組合長の通訳として海外に出張に行ってるか


働きすぎて心配になるけどしかたがない



普段の仕事に加えて、色んな人に慕われているんだ

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