ボーイッシュな自分が18cmのクリスタルヒールを履いたギャルモデルに憧れて2022～就実高校総合進学コースの青春物語(高1)

第1話 牡蛎の匂いに誘われて

浅口市の南側にある寄島町――。

このエリアは晴れた時には瀬戸大橋の橋脚の一部が見えたり、また水島工業地帯の工場群の明かりが見える。

私は赤沢凪紗。

この街で生まれてから一度も大きな病気をした事がなく元気に過ごしている。

小6の冬のある日、牡蛎小屋の傍を通っていたら炭火で焼いてる香ばしい匂いに気づいた。

「おっちゃん??何焼いてるん??」

「これな、牡蛎と言って冬しか獲れないけどでーれー美味しいから食べてみ」

その人が焼いてくれた牡蛎を食べてみると、本当に身がプリッとした感じだった。

(牡蛎ってこんなに美味しいんだ♡)

冬の間に牡蛎を使ったレシピを教えて貰えたら。