第20話 エーグルドゥースのショートケーキで骨抜きにされるメジャー帝国皇帝陛下


「元気にしてたか?ジーター皇帝陛下殿」


 お昼の牛丼特盛りと豚汁を食べ終えたジーターが振り返る。


「タイセーか…牛丼というのは美味いな、今日で3日目だが全く飽きない。それに豚汁だったか?絶妙な味付けだ。Androidによると味噌なる物を使ってるとか?ヨミウリ家の秘伝なのか?素晴らしい料理だ、我が帝国民にも食べさせてやりたい。」


「ふ~ん、帝国の民にねぇ。少しはましな事を言うようになったな。」


 皇帝の隣にテーブルと椅子を2つ取り出し、自分はCoCo壱番屋のカツカレーを頬張るタイセー。


「何という香りだ、牛丼豚汁セットで満腹なのに食欲を刺激してくる。色は微妙だが…」


「ほらよ、美味いぞ。その椅子に座って食べろ、熱いから気を付けろよ。」


「ああ~すまぬ。」


 言うが早いか見よう見まねでカツカレーをスプーンで1口


「なっ!!」


 それからは止まらない。

 そしてついに、ルーがタップリかかったカツを頬張った瞬間


「うおおおお!!」


「wwだろ」


「なんだコレは!!ガツガツ、ムシャムシャ、ゴクゴク」


「おい良く噛めよ、カレーは飲み物じゃないぞww」


「ガツムシャ、ゴクゴクゴク」


「ごめんやっぱりカレーは飲み物なんだな。」


「もう無くなったぞ」

 泣きそうな顔でタイセーを見つめるジーター


「そりゃそうだろ、そんな飲むような勢いで食べたら無くなるだろ。」


「ううう」

 テーブル上のタイセーのカツカレーをガン見している皇帝。


「わかったわかった、ほら」

 もう1つ出してやると


「おおーーあい済まぬガツムシャ、ゴクゴクゴクゴクゴクゴク」


「すげえーな大食い選手権か。」


 結局CoCo壱カツカレー4皿を平らげた皇帝陛下。その前に吉牛特盛り&豚汁も完食しているw


「ふう~余は満足じゃ。」


「いや今のあんたの場合、余は満腹じゃだろw」


「うむ、そうとも言うなw」


「ははははは」

「ワハハハハ」


「じゃあこれは いらないな」


 タイセーがデザートに、イチゴ三段重ねショートケーキを取り出す。


「やっぱりこれだよ、新宿区下落合にあるエーグルドゥース自慢の一品。ショートケーキ界の帝王、シャンティーフレーズ。」


 1口食べてあまりの美味さに顔面崩壊するタイセー。


「ああ言っとくけど駅はJR目白駅が近いぞ。西武新宿線下落合駅で降りると、遠い上に登り坂がキツイんだよな。」


「おいタイセー。シモオチアとかメジロオとか、訳のわからん事なぞどーでもいい。早くそれを我にもよこせ!」


「はあ何だとてめえ、それが人に物を頼む態度かコラ」


 こうなる事を分かっていて、わざとらしく見せ付けていたタイセー。

『完璧だな。こいつ(ジーター皇帝陛下)はもう、俺の出すCoCo壱とスイーツ無しでは生きていけないww』


 そして予想通りの行動をとるジーター

「申し訳御座いませんでしたタイセー様。それがしにもどうか1つその高貴な品を賜りたく、何卒なにとぞー」


「鎌倉時代の武士か?」


「??カマクラ?」


「まあいいwほれ」


「おおーーー何と美しく何と気品のあるお姿でしょう。食すのが勿体ない。」


「そうか、じゃあ俺が食うぞ」


「パクッ」

 一気に自分の口に放り込むジーター皇…もう呼び捨てでいいな。ジーター


「う~んショートケーキ界の帝王を皇帝陛下が食べる。ある意味正解だな。てか大丈夫か?放心状態なんだがこの人。」



 セリーグ王国を虎視眈々と狙うメジャー帝国の独裁者

 アーロン・フォン・ジーター皇帝陛下(42歳)

 類い稀な光魔法の使い手であり、4億人の帝国民で随一の武力を誇るまさに帝王である。


 その彼がタイセーのギフト・ショッピングモールにかかれば、宮殿も心も胃袋も落城するのに時はさほどいらなかった。


「天にも昇る心地とはこの事なんだ~~もう他国の侵略なんてどーでもいい。タイセー様と一緒に美味しい物を食べるため、民の生活を豊かにする内政を頑張るぞ♡」


 唇に生クリームを付けながら頬っぺた落ちまくりのジーター君。


「ハイ一丁上がり!!勝者タイセーここにあり、てか本当の勝者はジャパニーズ・スイーツ&フードだな。」


 ーーーーーーーーーー


 さてとジーター皇帝陛下を無事無血落城させたとこで第1章終了です。

 m(_ _)m


 一応今現在、2章の3話まで書き終えてますが、あまり読者に必要とされてないのであれば、それを投稿した後に完結でもいいのかなと考えたり連載小説ってその辺が難しいですね。


 まあ日記みたいなもんなんで取りあえず、アイディアが湧くあいだは頑張ろうかとは思ってますのでダラダラ続いたらご免なさい

 m(_ _)m


 *****


 最後に行ったのはコロナ禍よりも前ですから6~7年前くらいでしょうか、月に1度は必ず通ってました。美味かったんですよねぇ。

 エーグルドゥースのシャンティーフレーズ。

 ショートケーキ界の帝王ですね。

 あの生クリームは禁断症状出てましたねw

 土日に2~3回行ってかなり混雑してたので、平日に行ってみるとわりとすんなり買えました。あっでも月曜火曜は定休日で夕方17時でクローズです。仕事帰りにと思って寄ると閉まってますから要注意!!


 そのころは何とワンコインでお釣りをもらった記憶がありますね、あんな美味い物がね。

 それが異常だったのかな?今じゃ考えられないですし夢だったのかな?と思ってしまうw


 牛丼だって300円切ってましたよね。今は何でも高くなってるから、資源の無い国は辛いですね。

 

 6~7年前の古い情報でご免なさいm(_ _)mでもスイーツ好きな方にはお勧めします、1度ぜひどうぞ。


 第2章スタートは2週間ほどを目処にしていますので、来月の頭くらいになります。

 マクガフ公爵家と魔族カブレラ統括の悪事その後もありますが、ヨミウリ侯爵領地をマックの聖地にする話とか、瑞穂王国との交易等、内政面も描きたいかな。


 瑞穂と言えばタイセー母親・カエデの故郷です(第3話参照)

 そろそろ美幸ミユキ・バーランダー(第3話参照)との話も盛り上げたいなと思ってます。


 ではまた会えましたら宜しくお願い致します。

 m(_ _)m

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