弟の日常

どうして部活に…？

私の弟、将来はどこかおかしい…

<シャッシャッシャッ>※包丁を研ぐ音です

いつもコレクション？の包丁を何度も問いでいる…

（あれ？将来…今日土曜日よね？…どこに行くのいつも休みの日はは私と過ごしているのに…）

（ごめんねぇお姉ちゃん今日部活の試合なんだどうしても出なきゃ行けなくて）

（そ、そっか…）

（ねぇ将来…最近友達できたの？）

（え？…）

（できたの？）

（出来るわけないじゃん、俺の親友はお姉ちゃんだけだよーだーい好きぃ）

（…）

将来には友達なんて物は存在しない…なのになんで部活に入ったのだろうか…

（なんで部活に入ったの？）

（え…覚えてる？、昔お姉ちゃんがテニス出来る子かっこいいなぁって言っていたから俺もかっこいいって言われたくて…）

（そっか、そうなんだね…）

何かと言って私の喜びそうな事をしてくる…

（この前血の着いたナイフがカバンの中に…）

（あーいちごを切ったんだよ！ほらこの前隣の人からもらった）

（あーそういえば貰ったね…私には食べさせて貰えなかったけど）

（何言ってるの？お姉ちゃんは俺が育てた野菜やフルーツ俺が作った料理だけを食べてればいいんだよ）

他人の手が加わった料理や野菜は食べさせてはくれない…

（そうだお姉ちゃんお姉ちゃんも応援に来てくれるよね？ね？ね？ね？ね？）

（ご、ごめんね、ほら私…外には）

<ジャラッ>

（…そっか…俺今日も試合で勝つから！）

（う、うん頑張ってね…凄いねいつも全部優勝して…）

何故か試合では負けた事が無い…私の弟…将来はそこまで運動は得意じゃなかったのに…でもたまにあの子のカバンの中から赤い何かが着いたナイフやハンカチが出てくる…あれは…イチゴなんかじゃない…

（はぁだっる…今日もお姉ちゃんのためにお姉ちゃんを喜ばせるために試合に勝たないと…俺に刃向かって優勝しようとなんて考えたら…分かってるよな？）