失恋したので新しい恋を探したい(願望)
あるふれい
プロローグ 失恋
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もう彼女が消えれば、生きる意味なんてあるのだろうか。
好きな人に
話したかったけど話せなかった。
告げたかったけど告げれなかった。
好きだったけど付き合えなかった。
あんなに好きだったのに、ある物語の主人公に奪われる。
結局、僕なんてその物語で出てくる名前も出てこないモブであろう。
本当に人生なんて.. .. ..
・・・・・いいや、これは自分が考えすぎているだけ。
どうでもいいことであることは間違いない。他人に執着しすぎだ。
そんなこんなでもうこんな時間。うん、早く寝よ。
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ジリィリィリィ ジリィリィリィ
「うっ、ん」
今日もいつも通り、7:10に起き、そして支度をし、7:40に学校に出発した。
外は風はちょっと強いが、快晴である。
夏は過ぎたが秋とは呼べない天気だと言える。
また今日は、いつもは20分程で学校に着くところが、今日は25分かかった。
まぁ全然遅刻ではないのでいい。
そして普段どうり、学校の玄関を入り、階段を登って、自分のクラスに入室する。
荷物を自分のロッカーに置き、自分の机に今日の授業の教材をしまい、
自分の席に座って、のんびりとスマホを触っていた。
すると一人の男が近づいてきた。
「おはよー
「おはよう 」
こいつは友達だ。
「山崎は昨日のなみなんの配信見た〜?」
「うん」
「昨日マジで神回だったな!恋愛相談会でさ………」
「そうだね。本当に面白かった。でもちょっと配信時間が長かったのは癪だったわ。
配信終了が26時とか。でも意地で全部見たから本当に今、眠たい。」
「えっ全部見てたん?すご。流石に今日はアーカイブ見ようと思ってはよ寝たぞ。」
「ふーん。そんなんでなみなん族と名乗れるんか?」
「だまれぇぇぇ………」
そんな友達と他愛のない会話している中
今日もクラス内にいる彼女を横目で探す。
もちろんいない。
「ん?あれれぇ?元気なくない?どうしたん話聞こうか?」
「それやめろって…」
「…もしかして失恋したか?」
「だから。繋げんなって。元気ないのは眠たいから。」
「ふーん、まーそうやろな。あっもう時間や。」
「あっ、うん。そうだね」
こうして友達と解散して、自分の席に着席し、朝のホームルームの時間となる。
先生の話が頭の遠くを流れていく。
なんだか胸に違和感を感じる。
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「……に彼氏できたらしいよ。」
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一昨日の友達との会話を思い出す。
胸が弾けるほど痛くなる。
はぁ。
俺、失恋したんだ。
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