第68話
隼人は、わたしは悪くないっていったけど、わたしも悪かったの。
悠真の弱さに気づけなくて、悠真が弱さを出せるわたしになれなくて、悠真を追い込んだ。
でも、悠真も、悪かったね。
お互いに悪かったし、これが運命だったのだからお互い悪くないのだ。
わたしは悠真の愛に救われたし、悠真もわたしの愛で救うことができた、かな。
逃げ出さずに辛くても目を背けなければ、こんなに幸せな場所を見れるんだね。
「まったく…これじゃ家に帰ってからもうっせーじゃん」
やっと電話を切り終わった隼人の表情はうんざりしてたけど、悠真が納得するまで付き合うんだろうな。
「隼人と悠真はほんとに仲良いね」
「腐れ縁だよ」
これから先も。
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