第3話

ここまで来れば大丈夫だろう。


なぜなら、ここを支配しているのは、あの人たちの敵だから。ここまで来るには、いろいろ準備がいるらしいので、数日は安心できるだろう。そう、安心しきっているとき、


「そこのお姉さーん」

「うわっ、びしょ濡れじゃん」


男二人に声を掛けられた。


「な、なんですか」


その人たちが、私を舐めるように見ていることに気づき、恐怖のあまり体が震えた。


「めちゃ、震えてるじゃん笑」

「びしょ濡れだから当たり前でしょ笑」


逃げたい。


「俺等の家近いから、家来なよ?」


怖い

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