電車と君と、私。
洗拓機
第1話
午前八時十七分発、黄色い電車の七両目三番ドアの左横。憧れの人はいつもそこにいる。今日も、とても綺麗だ。鎖骨より下の茶色い髪は緩く巻かれていて、ハーフアップにまとめられている。薄いピンクのシンプルなコートは、私が憧れた理想の大人の女性を彷彿とさせる。
<今日も憧れの人発見!>
ついにフォロワーが1000人を超えたSNS呟いったーに呟いてみる。秒速でいいねが飛んでくるのは、いつも絡んでくれるyukariさん。
<@有未 おめでとう!よかったね!>
yukariさんは、呟いったーの中で一番好きなフォロワーさん。いいねもリプもしてくれるから、誰よりも懐いている。私の趣味の小説だっていつも読んでくれているから、嬉しくって仕方ない。
<@yukari ありがとー!めっちゃ嬉しい!>
いつもの日々は、変わるはずがないと信じていた。あの日までは。
電車と君と、私。 洗拓機 @sentakuki1217
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。電車と君と、私。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
うつ病と向き合うために新作/洗拓機
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 25話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます