第4話

「えー、紹介します。今日から、このクラスの一員になった、築島 美月(つきしま みづき)さんです」


その女子は、女の子のわりには、すらっとしていて背の高い感じだった。



男子が、ざわつく。


「転校生?」


「でも、この時期って中途半端だよな?」


「オレ、タイプかも」


「あ、オレも。うちのクラス女子のレベル低いから」


まったく。

うちのクラスの野郎どもは、言ってることが勝手だ。

女子に聞かれたら、どうなることやら。


そうこうしてるうちに、彼女の自己紹介が始まった。

「築島 美月です。あまり、人見知りしない性格なので、良かったら気軽に声をかけてください。よろしくお願いします。」


彼女は、そう言うとお辞儀をしてみせた。

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