第71話
結局…
深夜遅くまで電話に付き合わせてしまった…。
吉田さん、大丈夫かな?
寝坊…するってことは無いと思うけれど…。
待ち合わせ時間決めずに
コンビニの前で待ち合せの約束をしたけれど…
果たして、彼女は、始業時間の
どのくらい前に来るんだろう?
僕は、電車に乗りながら、そんなことを
思っていた。
改札を抜けて、コンビニに向かう。
もう、彼女は着いているだろうか?
それとも、まだなのか…
コンビニに向かう足取りが
だんだん軽くなっていくのが
自分でも分かった。
恋に現を抜かすなんてこと…
今では小さな会社とはいえ
そこの社長になった僕なのに
そんなことがあるんだな…
朝…視界に入ってくる何もかもが
心地よかった。
車の音、歩く人の足音…
雀の鳴き声…
早く彼女に会いたい…
僕は完全に恋に落ちている…
こんなに誰かを好きになるなんて…
仕事漬けの毎日で
投げ出したくなった日もあったけれど
なんで、プライベートをここまで犠牲にしなければ
ならないんだろうと
思ったこともあったけれど…
でも今の僕は、きっと…
幸せだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます