第36話
何件かの電話が終わって、
僕はまた、メールのチェックを始めた。
吉田さんのデスクは
僕のところからは
そんなに離れてはいない。
だから、ちょっと視線をずらすだけで
彼女が視界に入ってくる。
ずっと見ていたいな…
仕事中じゃなければ…
そんなことを思いながら
次は、パソコンで書類の作成。
一番、間違えてはいけない作業。
僕は、就業時間の終わりも
差し迫っていたので
ここでギアを入れて、仕事に集中し始める。
今日中に片付けたい仕事は、
あと2,3件。
なんとか、終わりそう。
好きな人がいるだけで
大切な人がいるだけで
こんなに作業効率があがるなんて
この会社を立ち上げてから
デートもろくにしていなかったけれど
やっぱり、恋っていいな。
こういう安定している
恋愛なら
仕事には
差支えがないから…
思えば、元カノの時は…
年下だったせいもあるけれど
いつも、振り回されることが
多くて…
でも、吉田さんとなら
安定した恋愛関係で
いられそう。
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