第65話

好きだと言えたら



まさか、私が、なかなか言えなかった言葉を、彼があんな大勢の人の前で公の場で言ってくれるとは



本当に驚きです。



好きだと言えたら


彼の、好きだと言えたら


と私の、好きだと言えたら


は、なんだかレベルが違うなぁと思いました。



これから、大学を卒業して、映画監督として生きてく彼を支えるとかじゃなくて、ずっと彼の掴んでくれた手を離さずに、生きて行きたいなぁ。


そんな風に思える相手に会えて良かったです。


これからは、吉野菜月として生きて行くので、皆さん、末長く見守ってやってください。




―完―

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