第60話
あきちゃんは、上は楽そうなスウェットに下はスキニー。髪型はまだセットしたまま。
隣の藍美も髪はそのままだったか、楽そうなワンピースに着替えていた。
「彰人」
李人さんが先に立ち上がり、あきちゃんを呼んだ。
ラフな2人とは違い、まだ結婚式の格好のままの私たちは少しちぐはぐなような気がした。
「李人、何だよ急に。ってか、
「そっちこそ、2人できてるじゃん」
はてなマークを浮かべるあきちゃんに対し、一瞬敵意のようなものを李人さんに感じた。
…ほんの一瞬だけど。
「愛美!どうしたの、急に…てかこの人…え?」
藍美は李人さんをちゃんと見るのは初めてなようで、混乱しているようだった。
当然といえば当然。
自分の旦那とそっくりな人間が目の前にいるのだから。
「初めまして。彰人の弟の李人です。愛美さんと付き合っています」
「「「え」」」
藍美とあきちゃんの声が揃った。
そして、なぜか私の声も。
「えええええ!」
大きな声を出したのは、藍美だった。
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