第39話

「菜乃花…今何時?」


「だからお昼だって!起きて!」


え…。


ぐいっと引っ張られて目をぱちくりさせると、かつては見慣れていた景色がそこにはあった。


ーここ、私の高校?


はっとして自分のスカートに目をやると、ダークブルー制服のスカートだった。


今は夏なのだろう。トップスは白いシャツにリボンだった。


「ど、どういうこと?」


「ほら!凪くんドア前にいるって!」


ーな、凪って…。

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