第19話
「どこに惚れるところありましたか?大体初めましてですよね?!」
「そうですよ」
サラッと答える深田さん(と呼んでおこう、心の中では)
「そうですよって…!そんなの、ちょっとありえないっていうか、ないっていうか!」
「いや、ありますよ?」
「はぁ…!?」
「だから、水無月さんに恋をしたんです。いい歳した男がですけど」
ニコニコと答える深田さん。
「そんなの…!」
膝の上においた手をギュッと握りしめる。
「そんなの、ありえない」
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