第2話

高校時代。


『一緒にご飯いかね?』


そう好きな人に誘われて舞い上がってしまった日。


何を着ようか?


どんなメイクをしようか?


今思うと黒歴史でしかないが、当時の私は可愛かったもんだ。


そして、レストランに向かった。


「え…?」


そこには好きな彼と、私の親友がいた。


「あーかんな!」


駆け寄ってくる親友に抱きつかれる。


だけど瞳の奥は彼を捉えた。


ー私、使われた。


彼の表情からは申し訳なさが滲み出ていた。

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