次の日。

朝には退院できると伝えられ、お母さんと昼には受付で会計をすまして家に帰宅した。

平日の昼間に家にいるなんて。

うどんを作ってくれるお母さんに感謝をした。

「玲唯くんにお礼言ったの？」

ー完全に忘れていた。

顔に出ていたのか、お母さんが呆れ顔になった。

「全く、ちゃんとしなさいよ」

「はーい…」

あまり乗り気ではない返事をしておいた。

スマホがなってメッセージを見る。

里奈から写真付きのメッセージ。

里奈とその友達が紙を持って自撮りしていた。

【Tシャツのデザイン完成！もちろん楓のデザインも入ってるよ！】

と連絡がきた。

自分のデザインが採用されるとやっぱり嬉しい。

明日には学校にいけるだろう。

そしたらまた文化祭の手伝いを楽しむんだ。

そう思っていた。

【ってか、昨日何があったかちゃんと教えなさいよ！】

ん。

昨日…？

熱を出して入院したことを、なんで里奈が気にするのだろう？

私の頭ははてなマークでいっぱいになった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい