第57話

『もう一度、踊ってくれませんか』


『はい』


姿は変わっていても、君の瞳や笑顔や白い肌は変わらない。


君は…俺がずっと探していた人だ。


『彼女の名前は、シンデレラよ』


「シンデレラ…」


やっと見つけた。


同じ制服を着ているところをみると、彼女はずっと同じ学校にいたようだ。


『貴方たちは、同じ時に生を受けるわ』


まさか、こんな近くにいたなんて。


ごめんなさい。


今まで忘れていて。


けれど、また、君と出会えた。


嬉しくて涙が出そうだったが、電車の中で怪しまれると思い我慢をした。

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