第46話

ー信じていれば叶ったのー


彼女が言っていた。


君は誰?という質問に君は答えなかった。


けれど、信じていたら叶うことがある、と何度も言っていた。


ー君に会えると信じていたら何か起きるだろうか?


政務中にベランダへ行き、星空を見上げた?


ドシン。


「え?」


「やだわー、相変わらずこの魔法は苦手なのよね」


パンパンと水色の魔法服の汚れを払う女性。


いや、女性…なのか?


「あらまあ、ちょうど王子様に会えたみたいね」


歳がいっているのかよくわからない。


けれど俺のことを知っているみたいだ。


「プリンス・チャーミングの名に恥じないイケメンね!初めまして。私はフェアリーゴッドマザーよ」

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