第41話
歌声が止む。
何かあったのだろうか。
「王子…もう1人の娘ですが、貴方に会いたくないそうです。何かされたのですか?」
ーなんだと?
ー俺に会いたくない?
頭を殴られた気分だった。
「王子、気を確かに」
「あ、ああ…」
大臣に支えられ、なんとか立て直す。
「せっかくです。ガラスの靴を履いてもらってはいかがですか?」
「そうだな」
俺はガラスの靴を持つもう1人の大臣を呼んだ。
その時だった。
トレメイン夫人が足を引っ掛けたのは。
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