第42話

抱きしめられた‥


『‥ッン‥』


優しいキス


みつくんは私を求めた

舌を絡め

私の中にいる貴一を忘れさせるように

私の中にいるみつくんを思い出させるように



『‥ッン‥みつ‥くん‥

待って‥』


私は舌が絡み合う中

みつくんにいった。


そっと体を離してくれた

そして


『なんで‥

こんなことするの‥?


どうして今‥更‥

私はもうみつくんを忘れたのに。


どうして今なの?

あの時こうしてくれてたら‥

私はあなたを選んだ。


なのにあなたはあの時私を手離した


貴一を愛した‥

今でも愛してる‥


ズルいよ

私もみつくんもズルい‥』

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