第67話

誕生日3日前‥


私達は退院した



まだみつくんと顔を合わせてはいない。



リクさんは先にみつくんを家に送ってきた




私はリクさんの車に乗り


『みつくんの家に連れて行ってください』


とお願いした。



リクさんは分かっていたかのように


「光明待ってるよ。


さっき話したんだ。

かのんちゃんが‥妊娠してんのは俺も驚いた‥


アイツとちゃんと話をしな

まだアイツはかのんちゃんの事好きだから。


俺も‥

かのんちゃんが好きだよ」




『?!』



何となく分かっていた。

関係が壊れないように知らないフリをしていた。



あの日リクさんに抱きしめられた時

気持ちが分かった気がした。



「アイツにも言ったんだ。


かのんちゃんが好きって。

そしたらアイツなんて言ったと思う?」



『‥なんて言ってたんですか?』



「秘密」



誕生日の日に教えてあげる

なんて意地悪に笑った。



みつくんはなんて言ったの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る