第55話

「俺も最低だな


荷物これから行くか?

アイツ休みだからきっと家にいる」



『はい』




リクさんの車に乗り込んだ



「俺、駐車場で待ってるから

電話くれたら行くよ」



『何から何まですみません。

リクさんに迷惑ばっかりかけて』



「今はこんな事しか出来ないけど

辛かったらまた抱きしめてあげるよ?」



『それ笑いながら言う事じゃないですよ』




みつくんの家に着くまで

リクさんは明るく振る舞ってくれていた



きっと彼なりの優しさなんだ

そんな優しさに涙が出るのを堪えた‥



リクさんも責任を感じている


自分がバラしてしまったから

私を傷付けたと



でも知らなかったらみつくんはずっと

あの人を抱いていただろう


そして私の事も抱くんだろうなと





「車あるからいるわ。

なんかあったらすぐ電話してな」



ありがとうございますとお礼を言い

部屋へと向かう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る