思い内にあれば色外に現る

第2話

ガタガタと窓が音をたてると、私はネックレスを握ったまま窓に目を向けた。






自然の光が今日の役目を終えると、外の世界は暗闇に包まれる。徐々に静かな世界に音が落ち出すと、眺めていた窓が濡れていった。






夜が泣いている。


しかし、窓を叩く風が夜の涙を吹き飛ばしていた。


荒れ果てた空模様が私の心に憂いを浴びせる。

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