番外編
番外・東谷と雨宮のとある一幕
「・・・」
「・・・悠?」
「雫、デートを中断して家に帰ろうか」
「え。なんで!?」
楽しみにしてたのにと訴えてくる雫
僕だって楽しみにしてたが、それは雫を無理させてまでしたい事じゃない
「何も中止にする訳じゃない、デート先を変えようって話」
「デート先を変えるってどこに!?」
「雫の家」
という事でタクシーを拾って雫の家まで帰ってきた
タクシー代は割り勘となった。
「あっははは・・・いつ気づいたの?」
「反応がだんだん鈍くなってる気がしてきて」
「よく見てくれてるなー・・・ごめんなさい」
「いいよいいよ、男には分からない苦しみだから」
そう、雫にあの日が来てた。
けど雫がデートを優先したあまりに苦しんでるのを途中で気づいたので
デート先を変更した。
すぐに家に変更できる辺り、恋人が幼馴染である特権だと思う。
「あらいらっしゃい??でもデートじゃなかったかしら」
「こんにちは雫のお母さん。雫が無理してたのでデート先を家に変えました」
「もうこの子ったら無理しちゃって・・・気を使わせてごめんなさい」
「いえ、こういうのも彼氏がする事だと思ってるので」
ホント良い子ねー早く孫の顔が見たいわとからかってきたので
雫を連れて移動した。
部屋には今いきたくないらしいので、リビングの方に連れて。
「うぅ・・・」
「はい毛布とお湯のペットボトル」
「面目ない・・・」
「大丈夫だって。
最近弁当作りを任せっきりにしちゃってるし、それのお返しと思ってよ」
「・・・そう?なら」
そう言って雫はお願い事をしてきた
「んっふふふーん・・・」
ソファで寝ころんで毛布をかぶり
僕が雫を後ろから抱き着く形になっている。
手の位置が結構際どいとこにあるが
ここを温めてほしいと僕の手を引っ張って置いたのでされるがままになってる。
「これならお家デートも悪くないわね・・・」
「雫・・・」
「悠・・・」
なんか視線を感じるので二人して感じる先の方を見た
「あらお構いなく。壁と思って貰っていいわ」
「いえ、無理があります」
「もーお母さん!?」
「ごめんなさいねー?」
とけらけら笑ってリビングから出ていった
そんな一幕
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