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つい最近その女の子がアイツだと知った。
小さい頃は、お祖母さんらしき人と一緒に来ていたが、いつからか一人になった。
髪の長い女の子だった。
父親の墓参りに行っていたつもりが、いつからか、女の子の姿を探すようになった。
今思えば、そえられているお花が決まったものだった様に思える。
花の種類には詳しくないが、供えるにあまり見た事がない物だったから、よけいに覚えていたのかもしれない。
「世間はせめーな…」
部屋での独り言は、誰にも聞かれる事がない。
と、思っていたが…
「何がせまいの?」
ひょっこりと顔だけを覗かせて、そんな事を言うので、ビックリして椅子から落ちる始末だ。
「イッテー…っか、お前何してんだよ!」
「えっ?ご飯になるから声かけに来たんだけど、杉本こそ、何やってんの」
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