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「どうだ、そっちは元気でやってるのか?」


日付が変わる少し前に父から電話があった。

こんな時間に何事かと思って、慌ててでたんだけど…


「お父さん、暫く日本を離れることになったんだ…」


「仕事で?」


「あぁ、南米までな…半年はかえってこれないだろうから、早々に杉本さんのお宅にご挨拶に伺いたいんだが、そちらの予定聞いといてくれないか?さくら独りマンションにってわけにはいかないし、そのままそちらでご厄介になるにしてもだ、何の挨拶もなしってわけにはいかないからな、それにお前の分の生活費も払わないとならないだろ」


お父さん…


「私なら独りでも大丈夫だよ!マンションに戻るよ」


「いや、独りで半年も何かあったらどうするんだ?お父さんは心配なんだよ」


「でも、半年もマンションそのままに出来ないでしょ?」


「その辺は大丈夫だ、彼女に頼んである」


彼女…

そう、そっかぁ…


「何だ、そっかぁ…」

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