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「あっ、さくらちゃん!」


まとわり付いていたお嬢様方をかっこよく交わし、私の前に登場された王子様が


「一緒に帰ろ」



一瞬で周りのお嬢様方を悩殺されました。


うつ。

これは流石に…

辞めて頂きたい。


半ば強引に手を掴まれ、引っ張られる様にして、その場から逃げる様に正門まで来た。


「やばかったね」


笑顔でそんなことを言われましても…

そのやばかった"やばい" を作ったのは誰ですか!


「ごめんごめん。こうでもしなきゃ、俺の事避けるでしょ?」


避けていた訳ではなかったんだけれど、必然とそうとらえられても仕方ない。

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