「まぁ、そう言う事らしいよ…」

杉本の腕を掴み

「ねぇ、それどういう事？」

「まぁ、とりあえず着いたから本人に聞いた方が早いんじゃね？」

店の前で唖然とした。

店内へ入って、案内された席には、荻野先輩が居たのだから。

「よっ！」

二人は軽く挨拶を交わし、先輩の前に私を座らせ、その隣に杉本が座るのかと思いきや

「じゃ、俺は帰るわ！」

「ああ、ありがとう」

「おう！」

杉本帰っちゃうの？

「杉本…」

私の声なんて聞こえていないみたいで、背を向け店を出ていってしまった。

ハメラレタ？！

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