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あきらかに、本なんて読まないタイプの子だと思ったが、推理小説は別らしい。


偶々だったが、好きな作家を伝えたら、くらいついてきたのだから…


ただ、あの学園に入学出来る程、親の所得があるのかと、言う話になってくる。

見た感じから、お嬢様ではない。

言葉の端々に出てしまうのか、素の飾らないあの子が俺と一緒にいても、気にする様子もなかった。


それに、俺に媚を売って来ない子は久しぶりだ。

小学校高学年頃からは、人となりを見るのではなく、その人の家柄ばかりを気にする輩が多く、本音で話が出来るのは、杉本くらいなものだったから。

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