第2話

二日間にかけて行われた試験は、つつがなく終わりをみせた。


椿は推薦がダメでも単願で受ける事も視野に入れ、そこそこは勉強もしていたから、さほど焦りはない。

むしろもう少し上の学校を目指せたんではないかと、担任からも家庭教師からも言われている。

そんなガツガツした所で、一般企業や他に就職する訳じゃない。

後は決まっている。

その為にソコソコの教養も身に付けさせられて来たのだから。


二日目の面接が終わり、バラバラ学校を出て行く受験生の中のユイが居たとはその時は知るよしもない。

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