マフィアな彼らに御用心～番外編～

※椿編

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まだ藤崎家に優希が来る前のお話…

極道の家の長男に生まれ、なに不自由なく生活してこれた椿だが、幼馴染の女の子"ユイ" 同じ歳で産まれも一日違い。

ユイの方が一日早い。

幼稚園、小学校低学年までは良く一緒に遊んだし、家のお迎えにユイも一緒に乗って帰ったりしていたのを覚えている。

小学校３年生になった頃、ユイの父親の仕事の関係で家族で東京に引っ越していった。

それっきり会う事はなかったのだが、椿が高校受験の為東京に行く事になった。

推薦なので試験はなく面接と簡単な作文の様な物だったが、試験前日から学校の近くのビジネスホテルに泊まり、当日学校へ向かう段取りで…

面接当日、高校の正門前は送って来た車と、高校まで付き添ってきた保護者が子供の数より多く、椿は一人でその正門前を突破していく。

その頃既に身長は183cmそこそこ目だったが、知り合いも居ない会場、誰かを探す様な事はしていない。