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藤崎の家に帰る車の中で、薫からの連絡を受けた大河が


「若、また優希さんがいらしてると、薫から連絡が入りました」


「そうですか…」


ツバキは珍しく溜息を吐くのであった。


「また、あの人は…何を…」


「今日は、溜息ばかり吐いていると、薫が言ってますが…優希さんが溜息とは、珍しい事もあるもんですね」


「何もなければ良いのですが……」


視線を車窓の外にうつしたツバキは、一波乱ありそうだと言う、確信のない不安がぬぐえないのであった。

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