※二話 溜息
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「ねぇ薫…どうしたらいい?」
「はぁ?そんなの知らないっすよ、自分の事なんだから、自分でおとしまえつけて下さい!」
藤崎の家で、くつろぎツバキの帰りを待ちながら、薫を掴まえて愚痴の相手をさせている。
薫には細かな事など話してはいないのだが、溜息ばかりの優希を見て何となく恋愛がらみではないのかと、察したのだった。
「藤堂組の若頭が、こんな所で油売ってていいんすか?」
またこれも毎度の事となりつつある。
優希は組に顔を出し、私用と言って藤崎の家に来るのだ。
勿論、ここは藤崎組である。
最近やたらと、優希の出入りが激しいので、つい先日もツバキに怒られたばかりなのだが…
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