第32話    帰りたい

チサが「ん~、これもこれで疲れるわ」といじけて居た。

サユリが「もうすぐで、中間地点だから頑張って」と一番下に居るチサを励ましていた。

チサが「まだ着かないの?」と汗をタオルで拭いて、お茶を飲んでいた。

其処へショウタが来て、「これ、キノコじゃない?」と話し掛けた。

チサが「キノコ?美味しそう」と楽しそうに話をして居ると、サユリが「ちょっと待って。それ、毒キノコだよ」と携帯を出して調べていた。

チサは「あぁ、お腹すいたよ」と半ば半泣き状態で泣きそうになって居た。

サユリが「待って、ショウタさん。あの休憩所でお昼食べましょう?」とショウタとチサに声を掛けた。

ショウタが「お疲れ様。此処まで来てくれてありがとう」とサユリとチサにお礼を言った。

3人でお昼を囲み食べて居ると、木の実を食べているリスが、何処から来たのか近寄って来ていた。

そして登山の頂上に着くまでに体力が消耗して、チサが「早く家に帰りたいよ」と地べたに座っていた。

ショウタが「何をして居る。ぼさぼさして居ないで歩きなさい」とチサを見て注意をして先を歩いて行ってしまった。

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